愛知万博で踊る
まさか万博に行くとは夢にも思わなかった。だいたい人ごみが大嫌いで、人のいない川の上で遊んでいるようなものなのに…。しかし、名古屋に住む叔母からの誘いに母が行くというのだから仕方がない。折角行くなら見るもの見なければ。企業館に長時間並ぶ気はないので、穴場的な各国パビリオンをチェック。アルゼンチン館では毎日1時間おきに本場プロのタンゴダンサーのステージがあるというので、まずはそれを目的に、夕方キューバ館で行われるサルサのレッスンを覗き、他の時間はフラフラ行列の少なそうなパビリオンを見て歩くことにした。
初めて生で見るアルゼンチンタンゴには感動した。アルゼンチン国内でも有名なダンサーが出演しているとのことで、それを間近(しかも無料)で見られるのは万博だからこそ。これだけでも来た甲斐があった。気になったのはヨルダン館。死海の水で満たしたプールには水着の男女がプカプカ浮かんでいた。日がな一日こうして人に見られるというのはどんな気分だろう?
キューバ館では、フロアに入りきれない程の人がまさにイモ洗い状態でサルサレッスンを受ける。60歳を越えた母と叔母も汗だくになりながら一緒に踊っていた。私も久々サルサのリズムに身をゆだねる。ステップを踏んでいる皆が笑顔で、楽しいひとときだった。
行列に何度も並ぶという人生初の体験だったけど、意外に愉快な一日だった。近所だったら通っていたかもしれない、とふと思った。
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